ポスドクから会社員に転職して良かったことは何?
ポスドクから会社員になって大変だったことはわかったけど、何か良かったことってある?
あるよー。一言でまとめると、QOL (Quality of Life) がすごく良くなったと思う。
良かったこと その1 精神的・時間的な余裕が出てきた
- ポスドク時代は?
ポスドク時代はいつも、結果を出さなくては……、論文を出さなくては……、という考えが頭を離れなくて、週末や祝日でも研究のことが気になっていました。
そのため、休みの日でも全力で休めない、遊べないような感覚で、精神的にちょっと辛かったです。
きっと器用で優秀な人なら、上手く切り替えてやっていけるんだろうけど、凡人の自分にはそれができなかった……。
- 会社員になると?
会社員になってからは、休みの日と仕事の日はちゃんと区別して過ごせるようになりました。
仕事の日も、できるだけ残業はしないようにという会社の方針もあり、就業時間が終わったら気持ちを切り替えて自分のために時間を使うことができるようになりましたよ。
休みの日に仕事のことが気になって何も手につかない、なんてこともありません。
変化したこと その2 体調が良くなってきた
- ポスドク時代は?
ポスドク時代は、マウスのアレルギーで調子が悪くなったり、研究室にある試薬でなんだか調子が悪くなったりということが多かったです。
また、実験の都合で生活時間帯が不規則になる、寝不足の日が続く、ということも多く、いつも身体がだるい状態でした。
かかりつけ医に「もう少し睡眠時間を増やすように」と言われたこともあります。
- 会社員になると?
会社員になってからは、規則正しい生活を送るようになり、睡眠時間も以前よりは多くなりました。
また、マウスを使うことも試薬を使って実験をすることもない業務なので、アレルギーなどの体調不良も以前と比べると改善しました。
変化したこと その3 趣味その他やりたいことにもっと取り組もうという意欲が出てきた
- ポスドク時代は?
ポスドク時代は、時間的な余裕も精神的な余裕もなく、趣味その他に時間を費やすことがほとんどありませんでした。
いつも身体がだるくて、時間があるなら休みたいという感じでした。
- 会社員になると?
会社員になってからは、有給休暇を使って旅行に行ったり、遠出はしないけど休んでリフレッシュすることが以前よりは増えました。
また、興味があったがしばらく中断していたことを再開したり、新しく何かを始めたりと、以前よりもいろいろなことをやってみようと前向きな気持ちになり、また実際に取り組むこともできるようになりました。
最後に
このような感じで、転職することでQOLがとても良くなりました。
正直なところ、もう研究の世界に戻りたいとは思わない……。
色々な考え方があると思いますが、今の自分にとって大事なことは、健康で楽しく人生を過ごすことかな、と思っています。
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コメント
僕も社会人になって健康になりました。よくあんな薄給、高ストレスな環境で働いていたなって思います。もう、もう一度あの生活をしろって言われてたら全力で逃げると思います。
じょんさん、コメントありがとうございます。
本当にその通りですよね。いくら研究が面白くても、私ももう戻らないと思います。