面接で言わない方がいいことってある?
もうすぐ面接なんだって?
そうなんだよ。緊張する〜。
ところで、面接の時に何か気をつけたほうがいいことってある?
うーん、何かあるかな…。そうだ、ちょっとしたひとことで面接官をがっかりさせてしまって、不採用になるのは嫌だよね。
だから、これまでに残念だなあと思った例を教えてあげるよ。
求人に応募する前に、どのように貢献できるか考えようで少し触れましたが、以前、採用の仕事も経験したことがあります。その時に面接で「残念だな〜」と思ったケースがいくつかあるので、それをご紹介します。
残念なひとことその1(将来のキャリアプランを聞かれて)「特にないです」
とある面接にて
それでは、Bさんの今後のキャリアプランを聞かせていただけますか?
えーと、特にないです。
そうですか……。
まあ、そう答えてしまう気持ちもわからないわけではないですよ。
あなたが今応募している職種も、ひょっとしたら10年後にはAIに置き換わって仕事がなくなるかも、という可能性は否定できませんから。
それに、キャリアの計画を立てても、いろいろなタイミングや運に左右されて、どんどん変化していくことの方が多いでしょうから。
でも、「ないです」は、ないだろ〜、と個人的には感じました。
あまり難しく考えずに、例えば、入社して1年後どうなっていたいか、というあたりから考えてみればいいんじゃないでしょうか。
1年後、ひとまず業務には慣れて、ある程度自立して仕事をできるようになっていたいですよね。
そして3年後あたりには、同じチームに後輩社員が入ってくるかもしれません。その時点でどういう先輩社員になっていたいか。 お客様と直接関わる業務だったら、お客様から見てどのような社員になっていたいか。
将来的には管理職としてチームのマネジメントに関わりたいか、それともその職種のエキスパートとして働きたいか。
こんな感じでちょっと考えてまとめたことを話すだけでも、キャリアプランを聞かれて「ないです」の一言で終わりよりはずっとマシだと思いますよ。
残念なひとことその2(志望動機を聞かれて)「安定した仕事につきたいからです」
とある面接にて
それでは、Cさんがこの仕事に応募した理由を教えていただけますか?
今までずっとポスドクや派遣社員として働いてきたので、安定した仕事につきたいと思ったからです。
…… 弊社は外資系企業なので色々と変化が激しく、安定している、というのはちょっと当てはまらないのですが……。
安定した仕事につきたい、その気持ちはよーくわかります。正直なところは評価しますよ。
でも、安定していればなんでもいいのかな、この人、別にうちの会社じゃなくてもいいんじゃない、と思ってしまいます。
それに、社風にもよるかもしれませんが、外資系企業ということでスピード感とか変化に対応できるか、挑戦しようという意気込みはあるか、みたいな点も考慮しますので、そこで「安定した仕事」と言われてしまうと、ちょっとこの人は難しいかな…と判断してしまいます。
日本で勤務する以上、外資系企業の日本法人であっても日本の労働基準法に従う必要があるので、いきなり解雇される、ということはほとんどないのですが、稀にあります。
例えば、会社の組織変更があり、「明日からあなたのポジションが無くなります。」と言われて会社都合でその日に解雇された人が身近にいました。こんなことって本当にあるんだ、とびっくりしましたよ、その時は。
まあこういう場合は、すごく高額な退職金が出るらしいので、すぐに生活に困ることはないと思いますが。
というわけで、このような事態が起こることもあるので、正社員として就職できたからといって安心せずに、 自己研鑽を続け、何かあってもすぐ転職できるようにしておく、また副業などで収入源を複数持つことも大事ですね。
残念なひとことその3(何か質問はありますかと聞かれて)「特にないです」
とある面接にて
何か質問はありますか?
特にないです。
そうですか……。
質問が全くないと、この人本当にこの仕事に興味あるのかな、と思ってしまいます。
質問なんて特にないなと思ったら、自分が採用されてその仕事を始めることになったと具体的に想像してみてください。
わからないことや不安なことなど、たくさん出てきませんか?
入社後、実際の業務を始める前にどのような研修があるのか、同じ部署に何名くらいの人がいるのか、入社して数年後に異動する可能性はあるのかとか、いろいろあると思いますよ。
最後に
上記のような点に注意して、面接に行く前によく聞かれそうな質問について考えておくといいですよ。
でも、文章を用意して暗記してそれを話そうとすると、「あ、この人暗記した文章を読んでるだけだな」というのが伝わってしまうので、あくまでも考えをまとめておく程度がいいかもしれません。
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